海外安全対策情報(2019年7月~9月)
令和元年10月3日
1 治安情勢
(1) 一般犯罪
ア 邦人被害の事件
認知しませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,各種犯罪の中でも,路上において暴行や脅迫を加えて物を奪い取る「路上強盗」,追い越しざまなどに物を盗み去る「ひったくり」が頻発しました。
具体例は次のとおりです。
【路上強盗事件】
○ 夜,男子高校生がオートバイに乗って帰宅中,男性3人組が後方から近づき,男子高校生に刃物を突き付け脅し,男子高校生のオートバイを奪い取った。【8月,メダン市内】
○ 午後,オートバイに2人乗りをしていた男女に,男性2人組が近づき,5万ルピアを恐喝しようとした。被害男性が抵抗したため,男性2人組は被害男性の胸をナイフで3回刺し,オートバイを奪い取って逃走した。【8月,メダン市内】
【ひったくり事件】
○ 午後,外国人旅行客男性が家族とともにベチャ(三輪車)に乗車して市内を観光中,2台のオートバイが近づき,男性が手に携帯していたデジタルカメラ及び携帯電話をひったくった。【7月,メダン市内】
○ 夜,外国人旅行客女性が,携帯電話を操作しながら一人で歩いていたところ,2台のオートバイが近づき,女性が手に携帯していた携帯電話をひったくった。【7月,メダン市内】
○ 朝,地元の女性が三輪車(ベチャ)で通勤中,オートバイが近づき,三輪車の座席に置かれていた女性のカバンをひったくった。【8月,メダン市内】
ウ 対策
路上強盗やひったくりの被害に遭わないためにも
・ 路上でスマートフォンやタブレットを操作しない
・ 周囲をよく確認し,壁を背にする等してからスマートフォン等を取り出し使用する
・ 肩紐が頑丈なリュックサック,ショルダーバッグを携帯する
・ ショルダーバッグはたすき掛けにし,車道の反対側に携帯する
・ スマートフォン,財布等は,バッグ内のフックなどに結束する
・ 短距離でも車で移動する
・ ひったくりされやすく,万が一,ひったくられた場合,転倒する危険性が高いベチャ(三輪車),バイクタクシーの利用は避ける
・ 音楽を聴きながら,操作をしながら等,他の動作をしながら歩かない
などの対策が必要です。
また,被害に遭った際は,犯人が凶器を所持していることも念頭におき,決して抵抗しないことが重要です。
(2) 薬物犯罪
ア 邦人関係
邦人が関係する事件はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,当館管轄内の6州(アチェ州,北スマトラ州,西スマトラ州,リアウ州,ジャンビ州,リアウ諸島州)において,覚せい剤や大麻の使用,所持,密輸による検挙が後を絶ちませんでした。
具体例は次のとおりです。
○ 自宅で大麻約40キロを保管所持していた男性を逮捕。【7月,メダン市内】
○ 薬物の販売・使用の温床となっていた地域の3回に渡る一斉捜索により,男性52名,女性9名を逮捕。【8月,メダン市内】
ウ 対策
当地で薬物の取引や使用が行われる傾向にある,モスク,公園,人目につかない裏通り,管理者のいない駐車場等(特に夜間)は避ける必要があります。
また,見知らぬ者から薬物と知らされずに物品の運搬を依頼された結果,密輸に関わったとして当地警察に検挙された例もあるため,
・ 見知らぬ者又は知人からでも物品の購入や運搬の依頼に安易に応じないこと
・ 購入・運搬を引き受ける場合は,物品に不審点がないか隅々まで確認すること
が重要です。
(3) テロ・爆弾事件
ア 邦人・日本関連施設関係
前期に引き続き,当館管轄内においてはテロ・爆弾事件の発生はなく,日本人や日本関連施設がテロの標的とされているとの具体的な情報もありませんでした。
イ 状況
当館管轄内では
○ イスラム過激組織の一員であるテロ容疑者の逮捕【7月,西スマトラ州パダン市】
○ メダン市内の大規模デモ参加者に紛れ込んでいたテロ容疑者の逮捕【9月,メダン市内】
事案があり,その他インドネシア国内でも複数のテロ容疑者が逮捕されました。
また,当館管轄外ではありますが,警察官襲撃テロ事件等も発生しました。
以上のことから,インドネシア国内においては,テロ発生の可能性は否定できない状況にあります。
ウ 対策
テロの巻き添え被害を防ぐためにも,当地で標的とされる可能性が高い警察,軍及び政府関連施設,教会等の宗教施設(宗教行事),ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど,自らの安全を確保する行動をとる必要があります。
(4) デモ
ア 状況
9月下旬,政府の刑法等の改正に反対する学生団体等による政府機関・議会を対象とした大規模なデモがインドネシア国内各地で行われ,一部は治安当局と衝突し,怪我人や逮捕者が出る事態となりました。
イ 対策
デモが行われている場所の付近は渋滞する可能性があり,また,一部が暴徒化したり,不特定多数の人が集まる場所を好むテロリストが紛れ込む可能性があるため,デモに関する情報に注意を傾け,近づかないようにする必要があります。
(5) 交通事故
ア 邦人被害の事故
ありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,当地においては,信号無視,逆走,強引な割り込み等の危険運転や交通法規の不遵守は日常茶飯事であり,交通渋滞の問題も大きく,運転技術面・治安面において安全な公共交通機関も未発達です。
交通事故に巻き込まれないために,自ら運転することは避けるとともに,移動は短い距離であっても,自家用車(運転手付き),宿泊先等の送迎車,タクシー(ブルーバード)を利用することが得策です。
(6) 災害
ア シナブン山(北スマトラ州カロ県)
本年6月9日以降,噴火はしておらず,9月30日現在の噴火警戒レベルは3(地震・火山活動が活発化している状態)です。
立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし,常に最新の情報に留意する必要があります。
イ 森林火災による煙害
9月中旬から下旬,スマトラ島の森林火災による煙害の影響により,当館管轄内の大気汚染指数が上昇し,急性呼吸器感染症等の健康被害をもたらすとともに,視界不良による航空機の遅延・欠航が相次ぎました。
2 対日感情
良好であり,特段の変化は見られませんでした。
3 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありませんでした。
(1) 一般犯罪
ア 邦人被害の事件
認知しませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,各種犯罪の中でも,路上において暴行や脅迫を加えて物を奪い取る「路上強盗」,追い越しざまなどに物を盗み去る「ひったくり」が頻発しました。
具体例は次のとおりです。
【路上強盗事件】
○ 夜,男子高校生がオートバイに乗って帰宅中,男性3人組が後方から近づき,男子高校生に刃物を突き付け脅し,男子高校生のオートバイを奪い取った。【8月,メダン市内】
○ 午後,オートバイに2人乗りをしていた男女に,男性2人組が近づき,5万ルピアを恐喝しようとした。被害男性が抵抗したため,男性2人組は被害男性の胸をナイフで3回刺し,オートバイを奪い取って逃走した。【8月,メダン市内】
【ひったくり事件】
○ 午後,外国人旅行客男性が家族とともにベチャ(三輪車)に乗車して市内を観光中,2台のオートバイが近づき,男性が手に携帯していたデジタルカメラ及び携帯電話をひったくった。【7月,メダン市内】
○ 夜,外国人旅行客女性が,携帯電話を操作しながら一人で歩いていたところ,2台のオートバイが近づき,女性が手に携帯していた携帯電話をひったくった。【7月,メダン市内】
○ 朝,地元の女性が三輪車(ベチャ)で通勤中,オートバイが近づき,三輪車の座席に置かれていた女性のカバンをひったくった。【8月,メダン市内】
ウ 対策
路上強盗やひったくりの被害に遭わないためにも
・ 路上でスマートフォンやタブレットを操作しない
・ 周囲をよく確認し,壁を背にする等してからスマートフォン等を取り出し使用する
・ 肩紐が頑丈なリュックサック,ショルダーバッグを携帯する
・ ショルダーバッグはたすき掛けにし,車道の反対側に携帯する
・ スマートフォン,財布等は,バッグ内のフックなどに結束する
・ 短距離でも車で移動する
・ ひったくりされやすく,万が一,ひったくられた場合,転倒する危険性が高いベチャ(三輪車),バイクタクシーの利用は避ける
・ 音楽を聴きながら,操作をしながら等,他の動作をしながら歩かない
などの対策が必要です。
また,被害に遭った際は,犯人が凶器を所持していることも念頭におき,決して抵抗しないことが重要です。
(2) 薬物犯罪
ア 邦人関係
邦人が関係する事件はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,当館管轄内の6州(アチェ州,北スマトラ州,西スマトラ州,リアウ州,ジャンビ州,リアウ諸島州)において,覚せい剤や大麻の使用,所持,密輸による検挙が後を絶ちませんでした。
具体例は次のとおりです。
○ 自宅で大麻約40キロを保管所持していた男性を逮捕。【7月,メダン市内】
○ 薬物の販売・使用の温床となっていた地域の3回に渡る一斉捜索により,男性52名,女性9名を逮捕。【8月,メダン市内】
ウ 対策
当地で薬物の取引や使用が行われる傾向にある,モスク,公園,人目につかない裏通り,管理者のいない駐車場等(特に夜間)は避ける必要があります。
また,見知らぬ者から薬物と知らされずに物品の運搬を依頼された結果,密輸に関わったとして当地警察に検挙された例もあるため,
・ 見知らぬ者又は知人からでも物品の購入や運搬の依頼に安易に応じないこと
・ 購入・運搬を引き受ける場合は,物品に不審点がないか隅々まで確認すること
が重要です。
(3) テロ・爆弾事件
ア 邦人・日本関連施設関係
前期に引き続き,当館管轄内においてはテロ・爆弾事件の発生はなく,日本人や日本関連施設がテロの標的とされているとの具体的な情報もありませんでした。
イ 状況
当館管轄内では
○ イスラム過激組織の一員であるテロ容疑者の逮捕【7月,西スマトラ州パダン市】
○ メダン市内の大規模デモ参加者に紛れ込んでいたテロ容疑者の逮捕【9月,メダン市内】
事案があり,その他インドネシア国内でも複数のテロ容疑者が逮捕されました。
また,当館管轄外ではありますが,警察官襲撃テロ事件等も発生しました。
以上のことから,インドネシア国内においては,テロ発生の可能性は否定できない状況にあります。
ウ 対策
テロの巻き添え被害を防ぐためにも,当地で標的とされる可能性が高い警察,軍及び政府関連施設,教会等の宗教施設(宗教行事),ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど,自らの安全を確保する行動をとる必要があります。
(4) デモ
ア 状況
9月下旬,政府の刑法等の改正に反対する学生団体等による政府機関・議会を対象とした大規模なデモがインドネシア国内各地で行われ,一部は治安当局と衝突し,怪我人や逮捕者が出る事態となりました。
イ 対策
デモが行われている場所の付近は渋滞する可能性があり,また,一部が暴徒化したり,不特定多数の人が集まる場所を好むテロリストが紛れ込む可能性があるため,デモに関する情報に注意を傾け,近づかないようにする必要があります。
(5) 交通事故
ア 邦人被害の事故
ありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き,当地においては,信号無視,逆走,強引な割り込み等の危険運転や交通法規の不遵守は日常茶飯事であり,交通渋滞の問題も大きく,運転技術面・治安面において安全な公共交通機関も未発達です。
交通事故に巻き込まれないために,自ら運転することは避けるとともに,移動は短い距離であっても,自家用車(運転手付き),宿泊先等の送迎車,タクシー(ブルーバード)を利用することが得策です。
(6) 災害
ア シナブン山(北スマトラ州カロ県)
本年6月9日以降,噴火はしておらず,9月30日現在の噴火警戒レベルは3(地震・火山活動が活発化している状態)です。
立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし,常に最新の情報に留意する必要があります。
イ 森林火災による煙害
9月中旬から下旬,スマトラ島の森林火災による煙害の影響により,当館管轄内の大気汚染指数が上昇し,急性呼吸器感染症等の健康被害をもたらすとともに,視界不良による航空機の遅延・欠航が相次ぎました。
2 対日感情
良好であり,特段の変化は見られませんでした。
3 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありませんでした。