海外安全対策情報(2019年1~3月)
平成31年4月10日
メダン総領事館 海外邦人安全対策情報(平成31年1月~3月)
1 治安情勢
(1)テロ情勢
当地のテロ情勢に大きな変化は見られず,日本人や日本関連施設がテロの標的とされている情勢にもないものの,下記3のとおり,3月12日,北スマトラ州シボルガのテロ容疑者の自宅で爆発事件が発生しており,依然テロの脅威は存在している。テロの巻き添え被害を防ぐためにも,標的とされる可能性の高い警察,軍及び政府関連施設や教会等の宗教施設(宗教行事)やショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど,自らの安全を確保する行動をとることが重要である。
(2)一般犯罪
当地では路上強盗,ひったくり等の街頭犯罪が多発しており,麻薬犯罪の検挙も相次いでいる。路上強盗等の犯罪は主に深夜帯に発生しているため,夜間の外出はできる限り避け,短距離であっても自動車を利用することを心がける必要がある。また,被害に遭った際は,犯人が凶器を所持していることも念頭におき,決して抵抗しないことが重要である。
(3)邦人被害関係
2月中旬,メダン市に居住する邦人の携帯電話に男からインドネシア語で電話があり,続いてSMSが送られてきた。同邦人はSMSに記載されていたリンクから課金アプリに誘導され,同アプリ上で70万ルピアを振り込んでしまう被害に遭った。
2 自然災害
(1)火山
シナブン山(標高2,460m,北スマトラ州カロ県)は小康状態にあるが噴火警戒レベルは最高の4のままで変化はない。火口から半径3km~7kmに設定されている立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし,常に最新の情報に留意する必要がある。
(2)地震
主にアチェ州,北スマトラ州,西スマトラ州において小規模な地震が発生している。特に沿岸部では地震後に津波が発生する可能性があるため特段の注意が必要である。
平素から自宅や職場の避難経路を確認し,最低10日間分の飲用水・食料品や生活必需品の備蓄や自動車,自家発電機等の整備・給油を心掛けるなど,大地震等の大規模自然災害や緊急事態発生時に備えておくことが重要である。
3 テロ・爆弾事件発生状況
3月12日,北スマトラ州シボルガにおいて,すでにテロ容疑で逮捕された男の妻が,警察による家宅捜索に抵抗して自宅に立てこもり,家の中で爆弾を爆発させて子供とともに死亡した自爆事件が発生した。逮捕された男は警察に対する爆弾テロ攻撃を企図していたとみられている。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人関連情報はない。
5 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化は見られない。
6 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はない。