海外安全対策情報(2018年10~12月)
平成31年1月15日
メダン総領事館 海外邦人安全対策情報(平成30年10月~12月)
1 治安情勢
(1)テロ情勢
昨年5月,東ジャワ州スラバヤ市で発生した同時多発自爆テロ事以降,当地治安当局はテロ容疑者の摘発やテロ対策を強化しており,今期,当地においてテロ事件の発生はなく,日本人や日本関連施設がテロの標的とされている情勢にもないものの,依然として潜在的なテロの脅威は存在している。テロの巻き添え被害を防ぐためにも,テロの標的とされる可能性の高い警察,軍及び政府関連施設や教会等の宗教施設(宗教行事),ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど,自らの安全を確保する行動をとることが重要である。
(2)一般犯罪
当地では引き続き路上強盗,ひったくり等の街頭犯罪が多発しており,麻薬犯罪の検挙も相次いでいる。路上強盗等の犯罪は主に深夜帯に発生しているため,夜間の外出はできる限り避け,短距離であっても自動車を利用することを心がける必要がある。また,被害に遭った際は,犯人が凶器を所持していることを念頭におき,決して抵抗しないことが重要である。
(3)大規模デモ
12月21日,メダン市内に所在する中国総領事館に対し,イスラム団体等によるウイグル人権問題に関する大規模な抗議デモが行われた。
メダン市ではこのほか,労働者や市民団体等によるデモが頻繁に行われており,デモ通過ルートとなる同市内中心部の大通りにおいて,交通規制による交通渋滞が発生している。
2 自然災害
(1)火山
シナブン山(北スマトラ州カロ県)は小康状態にあり,大規模な噴火は認められていないが,警戒レベルは最高のレベル4のままであることから,立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし,常に最新の情報に留意する必要がある。
(2)地震
主にアチェ州,北スマトラ州,西スマトラ州において小規模な地震が発生している。沿岸部では,地震後に津波が発生する可能性があるため,特に注意が必要である。
平素から自宅や職場の避難経路を確認し,最低10日間分の飲用水・食料品や生活必需品の備蓄や自動車,自家発電機等の整備・給油を心掛けるなど,大地震等の大規模自然災害や緊急事態発生時に備えておくことが重要である。
3 テロ・爆弾事件発生状況
関連事件は発生していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人関連情報はない。
5 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化は見られない。
6 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はない。