海外安全対策情報(2018年7~9月)
平成30年10月17日
メダン総領事館・海外安全対策情報(2018年7月~9月)
1 治安情勢
(1)テロ情勢
現在当地では,日本人や日本関連施設がテロの標的とされている情勢にはないが,巻き添え被害を防ぐためにも,テロの標的とされる可能性の高い警察,軍及び政府関連施設,教会等の宗教施設(宗教行事)のほか,ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど,自らの安全を確保する行動をとることが重要である。
(2)一般犯罪
当地では引き続き麻薬犯罪の検挙が相次いでおり,治安当局によると麻薬を買う金欲しさのひったくりや路上強盗など,麻薬中毒者による街頭犯罪も多発している。同犯罪者の多くは刃物等の凶器を所持しているので,被害に遭った際は,決して抵抗しないことが重要である。移動する際は,短距離でも自動車を利用するよう心がける必要がある。8月に,リアウ州プカンバルにおいて,外国人(シンガポール人)が両替所から出た後を狙われた強盗事件が発生している。両替所や銀行から出た後は特に警戒が必要である。
(3)大統領選挙
来年実施される大統領選挙(投開票日2019年4月17日)は,ジョコ・ウィドド現大統領,マルフ・アミン組とプラボウォ・スビアント,サンディアガ・ウノ組の一騎打ちとなることが決定した。現在当地では,小規模ながらも反大統領デモが連日のように行われており,両陣営の支援者間で小競り合いも発生している。来年の大統領選投開票日までの間は,特に選挙関連情勢に留意する必要がある。
2 自然災害
(1)シナブン山(北スマトラ州カロ県)の噴火警戒レベルは最高レベルの4のままであり,引き続き立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにして,安全を確保することが重要である。メダンから同山方面にある観光地のブラスタギ市やトバ湖などに出かける際は,特に最新の情報に留意する必要がある。
(2)今期中,インドネシア国内では,西ヌサトゥンガラ州ロンボク島(8月5日)及び中部スラウェシ州(9月28日)において大きな地震が発生し,甚大な被害が発生している。当地においても,日頃から自宅や職場の避難経路を確認し,最低10日間分の飲用水・食料品や生活必需品の備蓄,自動車・自家発電機等の整備・給油に留意するなど,地震等の大規模自然災害や緊急事態発生時に備えておくことが重要である。
3 テロ・爆弾事件発生状況
関連事件は発生していない。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人関連情報はない。
5 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化は見られない。
6 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はない。