海外安全対策情報(2018年4~6月)

平成30年7月25日
メダン総領事館 ・海外安全対策情報(2018年4月~6月)

1 治安情勢
(1)テロ情勢
5月13日,東ジャワ州スラバヤ市内の3か所の教会において,翌14日には同市警察署において自爆テロ事件が相次ぎ,実行犯を含む多くの死傷者が発生した。さらに同月16日には,リアウ州プカンバル市内において州警察本部襲撃事件が発生し,警察官1人が殺害された。これら事件を受け,治安当局は,国内各地において過激派掃討作戦を展開しており,当局と犯人との間で銃撃戦も発生している。自身の身を守るため,外出先で警察官,警察車両や野次馬が多く集まっている現場に遭遇しても,決して興味本位で近づかないようにし,速やかにその場を離れることが重要がある。また,テロの標的とされる可能性の高い警察,軍及び政府関連施設,教会等の宗教施設(宗教行事),ショッピングモール,公共交通機関等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなどし,自らの安全を確保することが重要である。
(2)一般犯罪(邦人被害事案)
6月中旬,北スマトラ州メダン市を観光で訪れていた邦人が同市内路上を歩行中,後方から接近してきたオートバイに乗車した2人組に,所持していたカバンをひったくられる被害に遭った。当地では,路上強盗,ひったくり等の街頭犯罪の被害に遭わないために,短距離であっても徒歩での移動は控え,自家用車やタクシー等を利用するよう心がけることが重要である。
(3)統一地方選挙
6月27日,統一地方選挙が実施され,当地においては北スマトラ州及びリアウ州において州知事選挙が行われたほか,各地で市長,県知事等の首長選挙が実施されたが,選挙に関連した治安上の大きな混乱は認められなかった。

2 自然災害
シナブン山(北スマトラ州カロ県)は,現在も散発的に噴煙を上げており,地元当局は「今後大規模な噴火が発生する可能性がある」として引き続き警戒を呼びかけている。同山火口から半径3~7km以内の立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにするとともに、最新の情報収集に留意するなど警戒が必要である。

3 テロ・爆弾事件発生状況
5月16日午前8時半頃,リアウ州警察本部の門に車両が突入し,刃物を所持した男4人が降車して警察官を襲撃し,警察官2人が負傷した。4人はその場で警察官に射殺された。また,突入した車両が逃走しようとした際,同車両に衝突された警察官1人が死亡,報道関係者1人が負傷し,運転していた男が逮捕された。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人関連情報はない。

5 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化は見られない。

6 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はない。