海外安全対策情報(2018年1~3月)

平成30年4月16日
メダン総領事館 ・海外安全対策情報(2018年1月~3月)

1 治安情勢
(1)テロ情勢
 今期,当地においてテロ事件の発生はなく,具体的な脅威情報にも接していないが,テロに巻き込まれるリスクを低減させるため,当国においてテロの標的とされている軍や警察の施設,軍人・警察官には不必要に近寄らないようにするとともに,不特定多数の人が集まる行事,ショッピング・モール,宗教施設などを訪れる際も,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど自らの身の安全を確保することが最重要である。
(2)治安情勢
 メダン市警察によれば,メダン市内における犯罪は減少傾向にあるとのことではあるが,市内では路上強盗事件が相次いで発生し,複数の犯行の一部始終を撮影した防犯カメラの動画がソーシャル・メディア上で出回るなど,体感治安は依然低いままである。犯罪の被害に遭わないためには,特に深夜・早朝は徒歩での外出を控えて可能な限り自動車を使用するようにし,外出時は,財布,スマートフォン等の貴重品を他人の目につくように保持しないようにするなど注意をする必要がある。
(3)邦人被害事案
 3月下旬,昼頃,メダン駅近くのBRI銀行付近路上において,家族とともに歩行中の邦人が,胸ポケットに入れていたスマートフォンを後方から来たオートバイ二人乗りの男に追い抜きざまにひったくられた。

2 自然災害
 2月19日,シナブン山(北スマトラ州カロ県)が噴火し,噴煙は上空5,000メートルに達し,広範囲で降灰が観測された。地元防災当局はカロ県ブラスタギ市やカバンジャヘ市の市民にマスクの着用を求めるなど注意を呼びかけたが,現在までのところ同噴火による死傷者は確認されていない。3月21日,エネルギー・鉱物資源省のシナブン山観測所担当課長は地元メディアの取材に応じ,「シナブン山では2月19日の噴火後,(深度の)深い火山性地震が1,000回観測されており,弱まるどころか,今後大規模な噴火が発生する可能性が高い。そのため周辺の住民は十分注意が必要である。」と述べている。同山火口から半径3~7km以内の立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにするとともに、最新の情報に留意するなど引き続き警戒が必要である。

3 テロ・爆弾事件発生状況
 関連事件は発生していない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
 邦人関連情報はない。

5 対日感情
 基本的に良好であり,特段の変化は見られない。

6 日本企業の安全に関する諸問題
 関連情報はない。