海外安全対策情報(2017年7~9月)

平成29年10月13日
メダン総領事館 ・海外安全対策情報(2017年7月~9月)

1 治安情勢
(1)テロ情勢
当地において邦人や日本権益を狙ったテロの脅威情報には接していないが,テロの潜在的な脅威は否定できない。テロ事件に巻き込まれるリスクを低減させるため,当国でテロの標的とされている警察官や警察施設に不要に近づかないようにするとともに,不特定多数の人が集まるショッピングモール,ホテル,宗教施設等を訪れる際は,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど自らの安全確保に努めることが必要である。
(2)治安情勢
メダン市内では,路上強盗,ひったくりが相次いで発生しており,9月中には,同市中心部において路上強盗殺人事件が2件発生したほか,ひったくり被害者が路上に転倒して死亡する事件も発生している。強盗やひったくりの被害に遭わないためにも,オートバイ(バイクタクシー),アンコット(ミニバス),ベチャ(側車付オートバイ)の利用は可能な限り避け,比較的安全とされる自家用車やタクシーを利用し,乗車した際は必ずすべてのドアにロックをかけるなど自らの安全を確保することが重要である。
(3)邦人被害事案
ア 強盗事案
9月上旬,邦人がメダン市内のバスターミナルにおいてミニバスに乗車したところ,車内で3人組の男に金品を要求され,逃げようと車外に出たが,後ろから羽交い締めにされて顔面を殴られた上,ズボン前ポケットに入れておいた旅券,現金及び携帯電話を強取された。
イ 振り込め詐欺(未遂)
9月中旬,邦人に病院関係者を名乗る者から「邦人家族がけがをして病院に運び込まれたので,指定口座にすぐに現金を振り込んで欲しい」旨の電話があった。邦人はすぐに家族に連絡し無事を確認したため,詐欺であることが判明した。

2 自然災害
シナブン山(北スマトラ州カロ県)の噴火警戒レベルは依然最高の「レベル4」のままであり火口から半径7キロ以内への立入りが禁止されている。同山は今期中も散発的に噴煙を上げていることから,引き続き警戒が必要である。

3 テロ・爆弾事件発生状況
関連事件は発生していない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人関連情報はない。

5 対日感情
基本的に良好であり,特段の変化は見られない。

6 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はない。