デリ・セルダン県アニサ・イスラム教育協会の幼稚園及び小学校での「ジャパンデー」開催
平成29年10月3日



日本政府の支援で建設されたアニサ幼稚園及び小学校 日本紹介ビデオの上映と説明 日本の歌を披露する生徒達
1 9月22日,デリ・スルダン県スンガル郡タンジュン・グスタ村に位置するアニサ・イスラム教育協会の幼稚園及び小学校において,平成20年度日本政府・草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の「アニサ幼稚園及び小学校校舎増改築計画」完成後(平成21年完成)の第3回目「ジャパンデー」が開催されました。以前は,生徒数の増加に伴い教室不足の状態が続いておりましたが,生徒達の勉強環境を改善するため,校舎建設を目的とし,アニサ・イスラム教育協会と協力し,約977万円を支援し,平成21年5月19日に完成しました。
2 アニサ・イスラム教育協会は日本政府から支援を受けたあと,元々の校舎(1階建て)を2階建てにして増改築し,教室を増室しました。同校は職員室1室,小学校の教室6室,幼稚園の教室2室,コンピューター室1室を有しています。生徒数は約230名(2017-2018年度)です。同校は生徒の負担を考慮し,授業料を安く設定し,低所得層の生徒については授業料減免等を行い,地域の教育事情に貢献してきています。
3 今回の「ジャパンデー」では,日本政府の支援で建設された校舎の維持管理状況の確認・視察を行ったほか,イベント内では日本の小学校をテーマとする日本紹介ビデオ(「学校の日」, 「学校給食」, 「学校行事」, 「夏休み」)を上映し,アニサ小学校の4年生~6年生の一部から日本の歌やダンスが披露されました。
4 日本政府は,在メダン日本総領事館を通じ,当館管轄地域(アチェ州,北スマトラ州,西スマトラ州,リアウ州,リアウ諸島州,ジャンビ州)にて様々な分野で草の根・人間の安全保障無償資金協力案件を実施しております。2000年以降,在メダン日本総領事館管轄地域内における本スキームでの支援は67件(学校建設32案件含む)を実施してきており,金額にして約4億9900万円(約600億ルピア)にのぼります。日本政府の支援を受けた団体は案件終了後の翌年以降,日本政府支援で建設等が完成したことを記念しつつ,改めて維持管理の重要性を多くの方々に再認識してもらうため総領事館が協力し,完成/引渡し式の日に合わせ「ジャパンデー」というイベントを開催しています。
5 この「ジャパンデー」によって,同校の生徒の日本への関心がさらに高まり,インドネシアと日本の友好関係がより一層深まることが期待されます。