メダン市の人口・民族

平成28年11月4日
メダン市人口 約221万人(2015年。北スマトラ州全体の約16%がメダン市に居住)。
 
 民族に関する確かな統計はありませんが,歴史的にはマラッカ海峡沿いにマレー人,山岳地帯にバタック人(さらに6系統に分けられる)が住んでいたとされています。その主要分布は現在もなお変わりませんが,メダン市内は,他のインドネシアの大都市同様,正に「混合」であり,プランテーション時代,更に戦後政府の移民政策で移り住んだジャワ人が最大勢力であり,バタック人,マレー人も多数居住しています。
 また,メダン市の一つの大きな特徴は「中国系」インドネシア人が市人口の2割(推定)を占めていることです。これは全国平均が3%と言われている中で際だって高い数字です。その他,アラブ系,インド系住民も他のインドネシアの大都市と比べると目立つ存在となっています。
 また,バタック人は,インドネシアの中でもイエス・ノーの態度をハッキリさせ,かつ勇猛果敢な民族であるとして知られています。そのためか,インドネシアの政治家,高級軍人にはバタック出身の人物も多く見られ,法曹界にも多くの人材を輩出しています。現役閣僚では,ルフット・パンジャイタン海洋担当調整大臣がバタック出身です。また閣僚等経験者に,ファイサル・タンジュン元国軍司令官,アクバル・タンジュン元国会議長,ブガラン・サラギ元農業大臣,パナギアン・シレガル元環境大臣,ティファトゥル前通信情報大臣などがいます。

メダン市民の宗教別人口割合(2015年中央統計局メダン支所市勢調査より抜粋)
イスラム教 59.7%
キリスト教 27.8%
仏教 10.4%
ヒンズー教 2.2%