在メダン日本国総領事館海外安全対策情報(令和2年10月~12月)
1 治安情勢
(1)一般犯罪
ア 邦人の方が被害に遭われた事件
関連情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、各種犯罪の中で、強盗、窃盗が頻発していました。
主な例は次のとおりです。
【強盗】
早朝、乗り合いバス(アンコット)に乗っていた夫婦が、他の男性乗客3名から刃物を突きつけられ、指輪とバッグを奪われた。
犯人らと乗り合いバスの運転手が犯行前後に会話を交わしていたため、運転手も共犯と思料される。
【11月、メダン市内】
【ひったくり事件】
日中、被害男性がショルダーバッグを右肩から左腰にたすき掛けした状態でキックスクーターに乗り、車道右端を走行していた際、左後方からオートバイ2人乗りが近づき、追い越しざまに被害男性のバッグに手をかけひったくろうとした。
バッグは奪われずに済んだが、被害男性は転倒し怪我をした。
【10月、メダン市内】
(2) 薬物犯罪
ア 邦人の方が関係する事件
関連情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、当館管轄6州(アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州、リアウ州、ジャンビ州、リアウ諸島州)において、覚せい剤や大麻の使用、所持、 密輸による検挙が後を絶ちませんでした。
(3) テロ情勢
当館管轄州においてはテロ事件の発生に関する情報はありませんでしたが、西スマトラ州とリアウ諸島州バタム島においてイスラム過激組織であるジェマー・イスラミア(JI)のメンバーが逮捕された事案(11月)、ジャンビ州ジャンビ市においてテロ容疑者2名が逮捕された事案(12月)がありました。
当地では、警察、軍及び政府関連施設、教会等の宗教施設(宗教行事)などがテ ロの標的となる傾向にありますので、訪れる際は、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど、自らの安全確保に 努める必要があります。
(4) 交通事故
邦人の方が被害に遭われた事故に関する情報はありませんでした。
(5) 災害(火山)
北スマトラ州カロ県所在のシナブン山が、10月から12月までの間、8回にわたり噴火しました。
死傷者は報告されていませんが、カロ県では家屋や農作物が降灰の被害を受けました。
噴火警戒レベルは3(地震・火山活動が活発化している状態)が維持されています。
2 対日感情
全般的に良好な状況に変化は見られませんでした。
3 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありませんでした。