海外安全対策情報(令和2年4月~6月)
令和2年7月3日
在メダン日本国総領事館 海外安全対策情報(令和2年4月~6月)
1 治安情勢
(1) 一般犯罪
ア 邦人の方が被害に遭われた事件
事件発生の情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、各種犯罪の中でも、路上強盗、窃盗が頻発していました。
具体例は次のとおりです。
【路上強盗】
夜間、女性がオートバイに乗っていた際、後方から複数人の男性が近づき、刃物で脅され、オートバイを盗まれた。
【4月、メダン市内】
【ひったくり事件】
公務員の女性が手にバッグを持ち歩いている際、後方からバイク乗りの2人組が近づき、バッグをひったくった。
【6月、メダン市内】
【車上狙い】
車内に現金(1億ルピア)を残し、花屋前駐車場に駐車し、花屋で買い物を終えて戻ってきたところ、車の窓ガラスが割られ、現金が盗まれていた。
【6月、シマルングン県南シアンタル郡内】
また、4月、5月は、新型コロナウイルスの蔓延に起因し、職を失った者が生活必需品、食糧、換金可能な物品等を窃取する例や、法務人権省の指示により刑務所内での感染防止のために釈放された元囚人が窃盗、強盗など再犯する例も見受けられました。
ウ 対策
(ア) 路上強盗、ひったくり対策
・路上でスマートフォンやタブレットを操作しない。
・周囲をよく確認し、壁を背にする等してからスマートフォン等を取り出し使用する。
・肩紐が頑丈なリュックサック、ショルダーバッグを携帯する。
・ショルダーバッグはたすき掛けにし、車道の反対側に携帯する。
・スマートフォン、財布等は、バッグ内のフックなどに結束する。
・近距離でも車で移動する。
・ひったくりされやすく、万が一、ひったくられた場合、転倒する危険性が高いベチャ(三輪車)、バイクタクシーの利用は避ける。
・音楽を聴きながら、操作をしながら等、他の動作をしながら歩かない。
・夜間の外出は控え、外出時は周囲を十分確認する。
・一般的に女性は財布などの貴重品をバッグに入れて持ち歩くため、犯人は女性からバッグを奪えば確実に金品を入手できると期待し、女性を狙う傾向にあるため、女性の方は特に警戒が必要。
(イ) 車上狙い対策
・車内に現金、貴重品を置かない。
・荷物を席に置いたまま降りない。
・短時間の駐車でも必ず施錠する。
・路上に放置駐車せず、必ず管理人がいる駐車場に駐車する。
・グレード、年式の古い車はセキュリティ装備が搭載されておらず狙われやすいため、要注意。
・駐車場に防犯カメラ、センサーライト等を取り付ける。
・車の窓ガラスにスモーク又は防犯フィルムを貼る。
(ウ) 各犯罪共通
被害に遭った際は、犯人が凶器を所持していることも念頭におき、決して抵抗しない。
(2) 薬物犯罪
ア 邦人の方が関係する事件
事件発生の情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、当館管轄6州(アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州、リアウ州、ジャンビ州、リアウ諸島州)において、覚せい剤や大麻の使用、所持、密輸による検挙が後を絶ちませんでした。
ウ 対策
(ア) 当地で薬物の取引や使用が行われる傾向にある、モスク、公園、人目につかない裏通り、管理者のいない駐車場等(特に夜間)は避ける。
(イ) 見知らぬ者から薬物と知らされずに物品の運搬を依頼された結果、密輸に関わったとして当地警察に検挙された例もあるため
・見知らぬ者又は知人からでも物品の購入や運搬の依頼に安易に応じない。・購入・運搬を引き受ける場合は、物品に不審点がないか隅々まで確認する。
(3) テロ情勢
ア 状況
新型コロナウイルスの感染症の世界的流行に伴い、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)やアルカイダ等テロ組織も活動を自粛しているのではと考えられがちですが、実際は、感染防止に努める一方で、新型コナウイルス感染症の世界的大流行を「神の罰」と称し、欧米諸国が麻痺と恐怖に襲われていることにつけ込んで欧米諸国に攻撃を仕掛けるよう呼び掛けています。
また、新型コロナウイルスの発生により、政治、社会、経済に対する不満や不安を募らせた市民が過激主義者に共感し、いわゆるローンウルフ型やホームグロウン型のテロを起こすリスクもあります。
インドネシア国内でも依然としてテロ関連事案が発生しており、当館管轄内でも次の事案がありました。
・5月23日
リアウ諸島州バタム市において、警察はテロ容疑者として16歳少年を逮捕。
・6月8日
アチェ州西アチェ県所在の地方議会メンバー自宅付近において、手榴弾が爆発する事件発生(警察が捜査中)。
・6月21日
リアウ州カンパル県において、警察はテロ容疑者として男性3名を逮捕。
アチェ州バンダ・アチェ市において、爆弾らしき不審物が自由アチェ運動(GAM)の旗と共に放置されていることから、警察爆弾処理班が出動(警察の捜査によると不審物は真正の爆弾にあらず)。
・6月23日
アチェ州バンダ・アチェ市において、同市交通局局長宅に火炎瓶が投げ込まれる事件が発生。
イ 対策
テロの巻き添え被害を防ぐためにも、当地で標的とされるている警察、軍及び政府関連施設、教会等の宗教施設(宗教行事)を訪れる際は、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど、自らの安全を確保する行動をとる必要があります。
(4) 交通事故
ア 邦人の方が被害に遭われた事故
関連情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、当地においては、自動車、オートバイ、ベチャ(三輪車)、自転車等を問わず、信号無視、逆走、強引な割り込み、前方不注意等の危険運転や交通法規の不遵守は日常茶飯事であり、交通渋滞の問題も大きく、運転技術面・治安面において安全な公共交通機関も未発達です。
交通事故に巻き込まれないために、自ら運転することは避けるとともに、移動は短い距離であっても、自家用車(運転手付き)、宿泊先等の送迎車、タクシー(ブルーバード)を利用することが得策です。
(5) 災害(火山)
シナブン山(北スマトラ州カロ県)は、昨年6月9日以降、噴火しておらず、7月1日現在の噴火警戒レベルは3(地震・火山活動が活発化している状態)です。
立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし、常に最新の情報に留意する必要があります。
2 対日感情
良好であり、特段の変化は見られませんでした。
3 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありませんでした。
1 治安情勢
(1) 一般犯罪
ア 邦人の方が被害に遭われた事件
事件発生の情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、各種犯罪の中でも、路上強盗、窃盗が頻発していました。
具体例は次のとおりです。
【路上強盗】
夜間、女性がオートバイに乗っていた際、後方から複数人の男性が近づき、刃物で脅され、オートバイを盗まれた。
【4月、メダン市内】
【ひったくり事件】
公務員の女性が手にバッグを持ち歩いている際、後方からバイク乗りの2人組が近づき、バッグをひったくった。
【6月、メダン市内】
【車上狙い】
車内に現金(1億ルピア)を残し、花屋前駐車場に駐車し、花屋で買い物を終えて戻ってきたところ、車の窓ガラスが割られ、現金が盗まれていた。
【6月、シマルングン県南シアンタル郡内】
また、4月、5月は、新型コロナウイルスの蔓延に起因し、職を失った者が生活必需品、食糧、換金可能な物品等を窃取する例や、法務人権省の指示により刑務所内での感染防止のために釈放された元囚人が窃盗、強盗など再犯する例も見受けられました。
ウ 対策
(ア) 路上強盗、ひったくり対策
・路上でスマートフォンやタブレットを操作しない。
・周囲をよく確認し、壁を背にする等してからスマートフォン等を取り出し使用する。
・肩紐が頑丈なリュックサック、ショルダーバッグを携帯する。
・ショルダーバッグはたすき掛けにし、車道の反対側に携帯する。
・スマートフォン、財布等は、バッグ内のフックなどに結束する。
・近距離でも車で移動する。
・ひったくりされやすく、万が一、ひったくられた場合、転倒する危険性が高いベチャ(三輪車)、バイクタクシーの利用は避ける。
・音楽を聴きながら、操作をしながら等、他の動作をしながら歩かない。
・夜間の外出は控え、外出時は周囲を十分確認する。
・一般的に女性は財布などの貴重品をバッグに入れて持ち歩くため、犯人は女性からバッグを奪えば確実に金品を入手できると期待し、女性を狙う傾向にあるため、女性の方は特に警戒が必要。
(イ) 車上狙い対策
・車内に現金、貴重品を置かない。
・荷物を席に置いたまま降りない。
・短時間の駐車でも必ず施錠する。
・路上に放置駐車せず、必ず管理人がいる駐車場に駐車する。
・グレード、年式の古い車はセキュリティ装備が搭載されておらず狙われやすいため、要注意。
・駐車場に防犯カメラ、センサーライト等を取り付ける。
・車の窓ガラスにスモーク又は防犯フィルムを貼る。
(ウ) 各犯罪共通
被害に遭った際は、犯人が凶器を所持していることも念頭におき、決して抵抗しない。
(2) 薬物犯罪
ア 邦人の方が関係する事件
事件発生の情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、当館管轄6州(アチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州、リアウ州、ジャンビ州、リアウ諸島州)において、覚せい剤や大麻の使用、所持、密輸による検挙が後を絶ちませんでした。
ウ 対策
(ア) 当地で薬物の取引や使用が行われる傾向にある、モスク、公園、人目につかない裏通り、管理者のいない駐車場等(特に夜間)は避ける。
(イ) 見知らぬ者から薬物と知らされずに物品の運搬を依頼された結果、密輸に関わったとして当地警察に検挙された例もあるため
・見知らぬ者又は知人からでも物品の購入や運搬の依頼に安易に応じない。・購入・運搬を引き受ける場合は、物品に不審点がないか隅々まで確認する。
(3) テロ情勢
ア 状況
新型コロナウイルスの感染症の世界的流行に伴い、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)やアルカイダ等テロ組織も活動を自粛しているのではと考えられがちですが、実際は、感染防止に努める一方で、新型コナウイルス感染症の世界的大流行を「神の罰」と称し、欧米諸国が麻痺と恐怖に襲われていることにつけ込んで欧米諸国に攻撃を仕掛けるよう呼び掛けています。
また、新型コロナウイルスの発生により、政治、社会、経済に対する不満や不安を募らせた市民が過激主義者に共感し、いわゆるローンウルフ型やホームグロウン型のテロを起こすリスクもあります。
インドネシア国内でも依然としてテロ関連事案が発生しており、当館管轄内でも次の事案がありました。
・5月23日
リアウ諸島州バタム市において、警察はテロ容疑者として16歳少年を逮捕。
・6月8日
アチェ州西アチェ県所在の地方議会メンバー自宅付近において、手榴弾が爆発する事件発生(警察が捜査中)。
・6月21日
リアウ州カンパル県において、警察はテロ容疑者として男性3名を逮捕。
アチェ州バンダ・アチェ市において、爆弾らしき不審物が自由アチェ運動(GAM)の旗と共に放置されていることから、警察爆弾処理班が出動(警察の捜査によると不審物は真正の爆弾にあらず)。
・6月23日
アチェ州バンダ・アチェ市において、同市交通局局長宅に火炎瓶が投げ込まれる事件が発生。
イ 対策
テロの巻き添え被害を防ぐためにも、当地で標的とされるている警察、軍及び政府関連施設、教会等の宗教施設(宗教行事)を訪れる際は、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した際は速やかにその場を離れるようにするなど、自らの安全を確保する行動をとる必要があります。
(4) 交通事故
ア 邦人の方が被害に遭われた事故
関連情報はありませんでした。
イ 状況
前期に引き続き、当地においては、自動車、オートバイ、ベチャ(三輪車)、自転車等を問わず、信号無視、逆走、強引な割り込み、前方不注意等の危険運転や交通法規の不遵守は日常茶飯事であり、交通渋滞の問題も大きく、運転技術面・治安面において安全な公共交通機関も未発達です。
交通事故に巻き込まれないために、自ら運転することは避けるとともに、移動は短い距離であっても、自家用車(運転手付き)、宿泊先等の送迎車、タクシー(ブルーバード)を利用することが得策です。
(5) 災害(火山)
シナブン山(北スマトラ州カロ県)は、昨年6月9日以降、噴火しておらず、7月1日現在の噴火警戒レベルは3(地震・火山活動が活発化している状態)です。
立ち入り禁止区域には絶対に立ち入らないようにし、常に最新の情報に留意する必要があります。
2 対日感情
良好であり、特段の変化は見られませんでした。
3 日本企業の安全に関する諸問題
関連情報はありませんでした。