メダンの犯罪傾向

令和7年5月8日

 メダン市では侵入窃盗や乗物窃盗,強盗,詐欺等の犯罪が多く発生しています。特に次の犯罪は,外国人が被害者(犯人)となるケースも報告されているので、注意してください。
 

1 路上強盗(ひったくり)

 歩行者やベチャ(三輪タクシー)の乗客を狙ったひったくりや強盗が,昼夜を問わず発生しています。

(1)手口
 ・ バイクに2人乗りした犯人が,後方から被害者に接近し,被害者のハンドバックや荷物をひったくる。
 ・ 被害者が抵抗すると,犯人が刃物で攻撃し,金品を強奪する。
 ・ 銀行やATMから出てくる客を待ち伏せし,現金の入ったカバン等をひったくる。

(2)注意事項
 ・ 被害防止のため,外出時は所持品は道路側に持たない,胸に抱える,たすき掛けにする。
 ・ 歩きながらの携帯電話の使用はしない,後方からバイクや不審者が近づいて来たら注意する。
 ・ ひったくり被害に遭った場合は,自分の命を守ることを最優先に考え,絶対に抵抗しない。

 

2 薬物犯罪

 アチェ州や北スマトラ州,バタム島では,覚せい剤やエクスタシー等の薬物がマレーシア等から密輸入されており,麻薬汚染は深刻な社会問題となっています。

(1)手口・状況
 ・ メダンやバタムの海空港では,覚せい剤やエクスタシー等の密輸入事件が多く発生している。外国人が「運び屋」として逮捕される事件も発生している。  
 ・ 薬物はナイトクラブ,ディスコ等で密売されており,薬物汚染は成人だけでなく,未成年に至るまで幅広い層に及んでいる。北スマトラ州での薬物事犯の逮捕者は,年間4,000人を超える。

(2)注意事項
 ・ ディスコやナイトクラブ等で,大麻やエクスタシー等の違法薬物や不審な物品の購入を持ちかけられても,断固拒否する。
 ・ 空港等で見知らぬ人から,「荷物を預かってほしい」と頼まれても,安易に預からない。