総領事からのご挨拶
令和3年6月1日

▸田子内総領事略歴
このたび在メダン日本国総領事として着任した田子内(たこない) 進です。
インドネシアは私にとって最も馴染みのある国のひとつで、2014年から直近の2020年9月までジャカルタの日本大使館政務部で在勤した他、1990年代にもジャカルタとウジュン・パンダン(現マカッサル)総領事館(当時)で勤務経験があります。また、2005年から2012年までシンガポールの日本大使館で勤務しており、このスマトラ・マレー地域には個人的な愛着もあります。その意味でも、スマトラ島の中心地、インドネシアのマレー世界の中心地であるメダンに今回勤務できることをたいへん嬉しく思っております。
日本とインドネシアは、言うまでもなく、緊密な関係にあります。私がインドネシア在勤を始めた1990年代初めと比較しても、この関係はさらに深化し草の根レベルにまで広がっています。最近では、SNSの普及により、この関係は思いもよらない分野にまで波及しています。私は、このような緊密な関係は、在留邦人の皆様がそれぞれの分野で長年に亘りインドネシアの方々と良好な関係を築いてきたその蓄積の上に成り立っていると考えています。諸先輩方が築き上げたこのような良好な関係を引き継ぎ、さらに強化するために努力して参ります。
当館は広大なスマトラ島のナングル・アチェ・ダルサラム州(通称アチェ州)、北スマトラ州、西スマトラ州、ジャンビ州、リアウ州、リアウ諸島州を領事管轄しております。これらの州で生活する在留邦人の皆様や出張者、旅行者の安全確保、さらには進出日本企業に対する支援が当館の最優先事項です。そのために、各州の地方政府や治安機関と緊密な関係を構築していきます。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な制限がインドネシアを含め世界的に続いています。在留邦人の皆様も仕事や生活をする上で様々な不便を感じていると思いますが、当館としても、ジャカルタの日本大使館と連携しつつ、管轄地域内における新型コロナウイルスの感染状況や地方政府が発出する様々な感染対策関連の情報発信に努めていきます。
このような状況の中でも、新型コロナウイルス感染症対策をしっかり行いつつ、様々なイベントの開催を通じた相互理解の促進や交流を通じて、日本とスマトラ島のさらなる関係強化、さらには、日本とインドネシア関係のさらなる発展のために尽力して参ります。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
令和3年6月
在メダン日本国総領事
田子内 進
このたび在メダン日本国総領事として着任した田子内(たこない) 進です。
インドネシアは私にとって最も馴染みのある国のひとつで、2014年から直近の2020年9月までジャカルタの日本大使館政務部で在勤した他、1990年代にもジャカルタとウジュン・パンダン(現マカッサル)総領事館(当時)で勤務経験があります。また、2005年から2012年までシンガポールの日本大使館で勤務しており、このスマトラ・マレー地域には個人的な愛着もあります。その意味でも、スマトラ島の中心地、インドネシアのマレー世界の中心地であるメダンに今回勤務できることをたいへん嬉しく思っております。
日本とインドネシアは、言うまでもなく、緊密な関係にあります。私がインドネシア在勤を始めた1990年代初めと比較しても、この関係はさらに深化し草の根レベルにまで広がっています。最近では、SNSの普及により、この関係は思いもよらない分野にまで波及しています。私は、このような緊密な関係は、在留邦人の皆様がそれぞれの分野で長年に亘りインドネシアの方々と良好な関係を築いてきたその蓄積の上に成り立っていると考えています。諸先輩方が築き上げたこのような良好な関係を引き継ぎ、さらに強化するために努力して参ります。
当館は広大なスマトラ島のナングル・アチェ・ダルサラム州(通称アチェ州)、北スマトラ州、西スマトラ州、ジャンビ州、リアウ州、リアウ諸島州を領事管轄しております。これらの州で生活する在留邦人の皆様や出張者、旅行者の安全確保、さらには進出日本企業に対する支援が当館の最優先事項です。そのために、各州の地方政府や治安機関と緊密な関係を構築していきます。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な制限がインドネシアを含め世界的に続いています。在留邦人の皆様も仕事や生活をする上で様々な不便を感じていると思いますが、当館としても、ジャカルタの日本大使館と連携しつつ、管轄地域内における新型コロナウイルスの感染状況や地方政府が発出する様々な感染対策関連の情報発信に努めていきます。
このような状況の中でも、新型コロナウイルス感染症対策をしっかり行いつつ、様々なイベントの開催を通じた相互理解の促進や交流を通じて、日本とスマトラ島のさらなる関係強化、さらには、日本とインドネシア関係のさらなる発展のために尽力して参ります。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
令和3年6月
在メダン日本国総領事
田子内 進
天皇誕生日祝賀レセプションにおける田子内総領事挨拶(2023年3月2日)
皆様こんばんは。
本日は、天皇陛下祝賀レセプションにお越しいただきありがとうございます。
天皇陛下は2019年5月1日、第126代天皇に即位され、先週の2月23日、63歳のお誕生日をお迎えになられました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、最近2年間は天皇陛下の誕生日を祝賀するレセプションを開催することができませんでした。本日こうして祝賀レセプションのために再び集まることができたことを心より嬉しく思います。こうしてレセプションを行えるようになったのも、北スマトラ州政府及び住民の方のご尽力、防疫努力の賜であり、この機会に心よりの敬意と感謝を申し上げたいと思います。
この3年間で世界は大きく変わりました。社会活動の制限が厳しく行われ、私たちはこの新しい状態に合わせ、生活のあり方を大きく変えざるを得ませんでした。総領事館の活動も影響を受けました。文化、教育、経済などの通常の活動を制限せざるを得ず、査証の発給も制限しました。
しかし、いま私たちは通常の状態に戻りつつあります。日本もインドネシアを含む外国人旅行者に対して再び門戸を開きました。日本総領事館の活動も再開しました。
2023年は日本とインドネシアにとって特別な意味を持つ年です。今年、日本とインドネシアは国交樹立65周年を迎えます。現在、日本とインドネシア、特に北スマトラ州との関係はとても緊密です。インドネシア経済の発展、そしてインターネット技術の進展などにより、この関係はさらに強化され、経済分野はもとより、教育、社会文化、そして観光分野にまで拡大しています。草の根交流もさらに深化しています。日本はインドネシア人観光客にとって最も人気のある国です。労働分野では、北スマトラ州は介護士の日本派遣においてインドネシア国内最大の派遣地域になっています。
これに加え、2023年は日ASEAN関係50周年の年でもあります。半世紀続いているこの友好関係を維持するためには、力強いコミットメントと具体的な協力が求められます。そしてこの関係を大切に育てる強い意志が必要です。ASEANのある研究所が最近発表した世論調査によると、日本は、インドネシアを含むASEANにとって最も信頼できるパートナー国です。ASEANにとって最初の対話国として、日本は、心と心が触れ合うASEANとの友好関係を次なる半世紀においてさらに発展させていく所存です。
以上申し上げた友好関係は、私たち先人たちによる努力の積み重ねのもとに成り立っています。先人たちの努力と貢献がなければ、私たちはこのような現在の良好な関係を享受できなかったでしょう。この特別な年において、日本総領事館はこれらの友好関係の継続と強化に対して力強いコミットメントを行い、その礎の一石にならなければならないとの決意を新たにしています。
これからも天皇陛下が長く健康でおられることを祈念し、そして、スマトラ地域が今後ますます発展すること、さらには、日本とインドネシアの緊密な関係が益々発展し、社会の隅々までしっかりと根を下ろすことを願いつつ、わたしの挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
本日は、天皇陛下祝賀レセプションにお越しいただきありがとうございます。
天皇陛下は2019年5月1日、第126代天皇に即位され、先週の2月23日、63歳のお誕生日をお迎えになられました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、最近2年間は天皇陛下の誕生日を祝賀するレセプションを開催することができませんでした。本日こうして祝賀レセプションのために再び集まることができたことを心より嬉しく思います。こうしてレセプションを行えるようになったのも、北スマトラ州政府及び住民の方のご尽力、防疫努力の賜であり、この機会に心よりの敬意と感謝を申し上げたいと思います。
この3年間で世界は大きく変わりました。社会活動の制限が厳しく行われ、私たちはこの新しい状態に合わせ、生活のあり方を大きく変えざるを得ませんでした。総領事館の活動も影響を受けました。文化、教育、経済などの通常の活動を制限せざるを得ず、査証の発給も制限しました。
しかし、いま私たちは通常の状態に戻りつつあります。日本もインドネシアを含む外国人旅行者に対して再び門戸を開きました。日本総領事館の活動も再開しました。
2023年は日本とインドネシアにとって特別な意味を持つ年です。今年、日本とインドネシアは国交樹立65周年を迎えます。現在、日本とインドネシア、特に北スマトラ州との関係はとても緊密です。インドネシア経済の発展、そしてインターネット技術の進展などにより、この関係はさらに強化され、経済分野はもとより、教育、社会文化、そして観光分野にまで拡大しています。草の根交流もさらに深化しています。日本はインドネシア人観光客にとって最も人気のある国です。労働分野では、北スマトラ州は介護士の日本派遣においてインドネシア国内最大の派遣地域になっています。
これに加え、2023年は日ASEAN関係50周年の年でもあります。半世紀続いているこの友好関係を維持するためには、力強いコミットメントと具体的な協力が求められます。そしてこの関係を大切に育てる強い意志が必要です。ASEANのある研究所が最近発表した世論調査によると、日本は、インドネシアを含むASEANにとって最も信頼できるパートナー国です。ASEANにとって最初の対話国として、日本は、心と心が触れ合うASEANとの友好関係を次なる半世紀においてさらに発展させていく所存です。
以上申し上げた友好関係は、私たち先人たちによる努力の積み重ねのもとに成り立っています。先人たちの努力と貢献がなければ、私たちはこのような現在の良好な関係を享受できなかったでしょう。この特別な年において、日本総領事館はこれらの友好関係の継続と強化に対して力強いコミットメントを行い、その礎の一石にならなければならないとの決意を新たにしています。
これからも天皇陛下が長く健康でおられることを祈念し、そして、スマトラ地域が今後ますます発展すること、さらには、日本とインドネシアの緊密な関係が益々発展し、社会の隅々までしっかりと根を下ろすことを願いつつ、わたしの挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。