デリ・スルダン県アル・ワスリヤー・コラム中学校での「ジャパンデー」 開催

平成28年9月30日
ジャパンデーに参加したアル・ワスリヤ・コラム財団理事長,校長先生,生徒達
日本の歌を披露する生徒
日本政府の支援で改修し,現在使用されている校舎
1 30日,メダン市近郊デリ・セルダン県に位置するアル・ワスリヤー・コラム中学校において,同校では第2回目の「ジャパンデー」が開催されました。イスラム系の同校は,建物老朽化のため一部教室が使用出来ない状態でしたが,生徒達の勉強環境を改善するため,日本政府の支援で2013~2014年に改修しました。日本政府は,在メダン日本総領事館を通じ,様々な分野での草の根・人間の安全保障無償資金協力案件を実施しております。教育分野においては,2000年以降,在メダン日本総領事館を通じた学校建設支援は31校にのぼります。支援を受けた学校は,学校建設が終わった翌年以降,日本政府支援で校舎が完成したことを記念するため,完成式の日に合わせ「ジャパンデー」イベントが開催しております。

2 今回の「ジャパンデー」では,生徒達から日本の歌のパフォーマンスが披露され,日本紹介ビデオ(「小学校の一日」,「きれい好き」及び「7分の奇跡!新幹線おそうじ劇場」)を上映したほか,国費留学生奨学金の紹介,日本についての作文コンテストなどのプログラムを行われ,同校生徒達が参加しました。
 
3 完成式以来,同校は学校の質を向上させるとともに,日本語の課外授業(新学期には必須科目となる予定),ゴミ銀行などのプログラムを実施しました。ゴミ銀行を通じて,得られたごみの売却金が日本語辞書や教科書などの本を購入して,図書室の蔵書に追加されました。また,生徒達はゴミ分別学習のため,メダン・べラワン郡シチャナン村にある,ホームコンポスト・ゴミ銀行(JICA技術協力案件で,メダン市ー北九州市の協力案件)を見学し,本学校が位置するコラム村住民と協力し,コラム村にてゴミ銀行プログラムが実施されています(2016年8月に開始)。

4 このイベントによって,同校生徒達の日本への関心がさらに高まり,インドネシアと日本の友好関係がより一層深まることが期待されます。